山椒の実

 今年初めて生の山椒の実を買った。梅雨のころに出回る梅や新生姜、らっきょうは買ったことがある。梅は梅酒をつけるために買う。梅酒というより、梅酒を漬けた時にできる青梅がおいしいのだ。1か月すると漬かる。漬かるとすぐに青梅に手が伸びる。1日5個ぐらいは食べてしまう。あの青梅の為に梅酒を漬けるといっても過言でない。     次に新生姜、梅干を漬ける素に入れると赤く染まった紅ショウガになる。家で作ると少しづつ食べれるのがよいが、少し塩辛くなってしまう。紅ショウガ自体はちらし寿司や焼きそばの上に乗っけるとおいしいのだが。ちょっと思った味と違って残念である。

 そしてらっきょう。これは外せない。家で作るのと外で買うのとでは値段が違いすぎる。だいたいらっきょうは1キロ1000円ぐらいで売っている。つけ汁に使う酢と砂糖はあらかじめ買ってある。土付きのらっきょうを掃除するのは大変だが、気合を入れてすると1時間ぐらいで終わる。洗い桶の中に入れざっくり洗いそれから延々と根っこと上の部分を切っていく。それが終わるとまた洗い桶にぶち込んで外皮をむいていく。そうしてピカピカになったラッキョウを塩漬けにすること約2週間。それからお手製のらっきょう漬けの汁に漬け込むことこれまた2週間。だいたい1か月で漬けあがる。勿論、塩漬けやつけ汁に漬け込む日数を変えても構わない。それがお手製のいいところである。らっきょう大好きな私は塩漬けの状態でも食べる事がある。ちょっとした辛みがいいのだ。完成すると1日10粒以上食べてしまう。本当は3粒ぐらいが適量だそうだが。
 このように梅雨の時期に出回る梅やその他を含めて梅仕事という言い方もあるらしい。手間もかかるし、けっこうお金もかかる。そのための時間と労力とお金を用意しておきなさい、ということだ。私は、最小単位でしか作らない。しかし、梅1キロとホワイトリッカー、らっきょうで約4000円。今年は山椒も買ったので計5000円。それに山椒ちりめんをつくためにちりめんじゃこをつくためにネットでちりめんじゃこを1キロ買ったのが約3500円。それに消費税を入れるとざっと10000円。これは食費と別会計にしなければいけない金額だな。
 
今年始めて買った山椒は夫がちりめん山椒にしてくれた。少し山椒が効きすぎてからかったがお店で売っているより甘みが少なくこれから食欲のなくなる夏にご飯にかけるのが楽しみである。梅にせよらっきょうにせよ、このちりめん山椒も少々手間がかかるが格安にできるし、我が家好みの味にもできる。手作りのだいご味である。