節約、その真髄

 節約ユーチューバーの動画もたくさん見るようになった。そこでふと思った。節約に似た言葉に倹約という言葉もある。違いはなんやねん。と疑問に思った。思った時が調べ時。さっそくスマホで調べてみる。

 節約も倹約も、無駄を省いて切り詰めることを意味するが、対象範囲は異なり、「経費の節約」「電気の節約」「時間の節約」など、節約はお金以外の場合にも用いるのに対し、「電気の倹約」や「時間の倹約」とは言わないように、倹約はお金に関することのみ用いられる。そして約という漢字には引き締める意味があるらしい。なるほど。ダイエットと節約は似ていると巷では言われているがそういう事なのか。体の引き締めと生活全体の引き締め。字面からの想像もおもしろい。

 なかなか節約という言葉は素敵じゃないか。お金に限らずというところがいい。節約を意識する生活か。さて私が動画を見て実践したことをいくつか。
 一つ目は節約の王道、固定費の見直し、携帯電話。私はこのスマホ全盛時代にまだガラケー携帯を使っていた。令和3年11月までだ。私は、スマホよりガラケーの方が月々の通話料金が安く済むと思っていたのだが、格安スマホを使うと携帯本体の購入費の36回割を足しても今までのガラケーの通話料金より安くなるのだ。これも動画で得た知識だ。そしてスマホは便利だ。ちなみに年間、一万円ぐらい節約できるみたいだ。便利になってお金も得するなんて、こんなにおいしい話はない。格安スマホでも、今のところ何ら支障はない。
 二つ目は迷ったら高いほうを買うという思考。存外その差額は日々のささやかな節約で解消できるのだ。今使っているこのこたつもそうだ。自分の部屋用のこたつを探しに行ったのだが、一番安いのはプラスチック製で3980円、そして今私が使っているのは木製で文机の様なコンパクトで長方形の形のもので値段は17000円。差額は12000円。今までならプラスチック製を選んだろう。12000円は家計を預かる身としては大きいぞ。何せお米が30㎏買える。我が家の一ヶ月半の量だ。今までなら安いほうを買っていたと思う。しかし、やっぱり欲しいと思って買ったものは違う。使い勝手もいいし、見ていても木のぬくもりを感じられる。やっぱり好きなものはいい。

  他にも動画で学んだことは色々ある。自分にある限られた予算、自由に使える時間、体力、性格。各々の制約のある人生の中で、いかに快適に過ごすか。死ぬときに自分の人生に後悔しないように少しばかり気を引き締めて生きること。その時々に適格な判断をすること。これが節約というものの真髄だと思った。(少し大げさか)

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