堤防の花。夏の雀。

 日々の通勤で堤防を自転車で通る。堤防は車両進入禁止、通れるのは歩く人と自転車のみである。車の往来を気にしなくてもよい。たった10分足らずの道のりだが両脇は草むらに囲まれ、ちょっとした自然を感じることができるサイクリングである。

 四季の移ろいも感じる。今までのブログで春先の花や秋の七草のことを書いた。春や秋のことを書いていると夏のことも書きたくなった。夏に咲く花、一番特徴的なのは月見草だ。背丈が割合に高く、黄色い花が咲く。この花が咲き始めると夏休みの到来である。それから朝顔も咲く。園芸品種の青い花がほかの雑草に絡まって咲いている。鉢植えのものに比べると本当に小さいのだがきれいに咲いている。青い色といえばツユクサも咲いている。この花は昔、染料に使われていたらしい。今でも趣味の草木染に用いられているようだ。一度、試してみたいと思う。

  

 花ではないが、夏になると楽しみな光景がある。背が1メートル以上に伸びた夏草に雀が留まってのだ。なぜ、そんなところに留まっているのかわからない。細い茎につかまりながらゆらゆらと揺れている。

 

 夏の通勤は汗だくだくになり、春や秋ほど快適ではない。しかし、ところどころに季節の美しさを感じることができる。