あとがき  情報弱者のお話

 3月4日から書き始めたブログも一日も欠かさずにここまで来れた。原稿用紙に換算すれば、50枚以上になるだろう。文章を書くのが学生時代から好きであっても、57年近く生きていて、これだけ長いのは初めてだ。手書きと違い、文章の修正が容易にできるし、出来上がった文章も活字で示されているので読みやすい。これが続けられた要因の一つだと思う。

 始めるきっかけとなった、ひとでさんや他の人のユーチューブでのアドバイスに、とにかく毎日書き続けること。それをまず1年続けること。始めるのは簡単だけど続けるのは難しい。3か月で3割脱落し、半年で半分以下、1年たって残っているのは1パーセント。そして、そこまでたって収益化がなりたつと。ブログを始めるとき、収益化はともかく、小学生のころ童話作家に憧れていた者として1パーセントに食い込めたならいいな、と思った。

 今まで毎日深夜3時ころ目が覚めて困っていた。起きるのにも早いし、かといってすることもなくテレビの通販番組をつけてうつらうつらしていた。その時間をブログを書くことにあてた。家の中も外も静まり返っている。ブログを書くことに集中するにはもってこいだった。だいたい1時間半ぐらいで1記事書けた。ユーチューブでは、1500文字ぐらいの記事が理想だとのアドバイスもあったが、私が書くとだいたい1000文字前後になる。学生時代、小中高通じて作文も読書想文も原稿用紙2枚から3枚ぐらいの分量で書きなさいと言われ続けたせいか。800文字から1200文字の間に入っている。もう高校を卒業して40年近くなるのに、身に付いた習性とは恐ろしいものだ。
  

 他の人のブログを読んで、それをお手本にして読者が読み易い文章を書いてみようというアドバイスもあった。記事を読み返す。比べてみると、まあ読みづらい文章ですこと。むやみに漢字が多く、説明がまわりくどい。文章の中身以前に読みづらくて読むのをやめるだろな、と思った。しかし、私にとってはこれが書きやすい文体なのだ。当分これで続ける。ひとでさんも、最初の1年ぐらいは読者もいないし、気にせずに書いていこうと言ったはったしね。

 文章は拙い。内容も独りよがりな昔語りだ。でも書いているうちに、改めて自分の思っていることが整理できたり、昔のことを思い出したりして楽しい良い時間が過ごせた。とりあえず、情報弱者のお話はここまで。もっとパソコンやスマホを使いこなせるようになれば続編として書きたいと思う。