ワープロを使うぞ

手で持って帰るのには少し重たかったワープロ開封した。キーボードが並んでいる形態はノートパソコンに似ている。しかし、この簡易型ワープロには液晶画面がない。蓋を開けるとただの蓋。20万円ぐらいするオフィスで使用する大型のものは、きっちり画面が出て、それを見ながら入力できる。今のワードと同じである。では、この簡易型の場合はどうするのか?答えは、キーボードの上に、お情け程の1行だけの画面があり、それで単語の確認(雲なのか蜘蛛か、橋なのか端かみたいに)をするのだ。そして、文章のレイアウトは、あの1行画面の横に文字が、点々で表示される「こんにちは」だったら、点5つ「・・・・・」の様に。そして、左寄せなどのレイアウトを行うと、ちゃーんとこの点々ちゃん達が動いてくれる。仕組みは分かった。だけど使い勝手が滅茶苦茶わるい。あああ、と入力して印刷した。ギイギイと機械音を出しながら印字されている様を見るのは楽しい。しかし、これをどうやって使いこなすのだろう。一緒に買った友達はどうしているのだろうか。今度会った時に聞いてみよう。

 

後日改めて、あのワープロを使いこなせたか、聞いてみた。すると友達の答えはこうだった。「レイアウトの練習は会社で休み時間に許可を得てやっている。あのワープロはタイピングを早く打つ練習用に買ったのだ」と。そうだったのか。タイピングの練習なら、それで充分だ。彼女にとっては、この簡易型でよかったのだが私の場合、会社にワープロがない。やっぱりタイプ教室に通うしかないのか。独学で勉強もしんどいし。私は駅前のタイプ教室に通うことにした。もう少し吟味して買えばよかったかな。オフィスで使うようなのを月賦で買えばよかったかな。後悔しても仕方がない。だって3万円もしたのだから。