令和3年、スマホデビュー

 ユーチューブにハマりだすとテレビが物足りなくなる。ユーチューブはテレビと違い、自分の気分に合わせて内容を選択することができる。ちょっと欲しいものの商品情報を調べたり(この前はコンパクトサイズの食洗機を調べた)、旅行動画に癒されたり、本当にその時の気分に合わすことができる。

 そして1階にあるテレビだけでなく、2階でも見たくなった。今まで2階の部屋のテレビは、ケーブルテレビの受信機械の関係で見れなかったので、見れるように工事してもらった。何回か業者の人に来てもらい無事に終了。寝る前に見るユーチューブは格別である。寝落ち用の音楽ユーチューブもある。うとうとしながら歴史や地理の動画を見るのもよい。まるで寝る前の読書の様に夢の中まで入り込んでくる気がする。いわゆる夢うつつというやつだ。
 
 工事をお願いした業者の人にスマホの乗り換えを勧められた。私も、いま使っているガラケー携帯も使いだしてから4年たち、そろそろ変えようかな、と思っていたところだった。詳しく説明してもらえた。いま加入しているケーブルテレビも、スマホを扱っているとのこと。いわゆる格安スマホだ。でも私自身、携帯電話を使うことといえば家庭内での緊急連絡ぐらいだ。少し難聴気味のところもあり、携帯電話が苦手なところもある。あまり興味も必要性もないものにお金をかけるのも嫌だった。だが色々説明してもらえて迷いが消えた。

 まず格安スマホだとひと月の基本料金が980円、それにいわゆる型落ちの機種が36回払いだと1ヶ月700円。合わせた金額に消費税を合わせても、今払っているガラケー携帯の毎月の電話料金より安い試算になった。ガラケー携帯からスマホに移行する手続きは自宅でできる。料金の支払いもケーブルテレビと一括である。安く済ませたい。そしてわざわざ店舗に出向かなくてもガラケー携帯からスマホに変えられる。おいしい話だ。私は、二つ返事でスマホを契約することにした。後日、係のお姉さんがきた。時は12月1日、コタツに入ってぬくぬくしながら作業が済んだ。ガラケー携帯に入っているデーター量がめちゃくちゃ少なかったので(だって登録された電話番号が10件ぐらいしかないのだから)、普通30分ぐらいかかるデーターの移行が5分未満で済んだ。

 こうして世間に遅ればせながら、情弱人間である私もスマホを持つことになった。令和3年12月1日のことである。