タッチタイピング、鬼練習

 タイピングの練習を始めようとしたら、ワープロの思い出にふけってしまった。ある意味、私の青春の1ページだったとニヤニヤ。まあ、どうでも良い。
 さて、私は夫が買ってきたタイピングソフトでタッチタイピングの練習をした。北海道、青森など都道府県ごとに、大沼や札幌ラーメンなどの地名や名物の写真と漢字とローマ字で書いた単語が出てくる。入力するごとにクリアし前に進んで行く『日本全国をタイピングで旅をしよう!』(裏表紙の宣伝文句)だ。そして、時は10月。まさしく勉強の秋。今から思うと取りつかれたように練習した。仕事と最低限の家事以外の時間はひたすらパソコンに向かってキーボードを叩き続けた。

 キーボードのアルファベット配列はなんとなく頭に入っている。ただ、PやZなど小指のシフトキーが上手く使えない。МとNの打ち間違いをする。「 」や!など記号の場所はしっかり忘れていた。ふだん使わない小指でキーを打っていると指がつった様な感覚に襲われる。何回やってもМとNを打ち間違える。YとUもだ。とにかく近くのキーを打ち間違える。打つ時間に制限がある。1分間の時間制限を超えると失格だ。これを永遠に繰り返す。休みの日、多いときは7時間以上やり続けた。思い返すと飽きもせずだ。冬になると手がかじかみ動きにくくなるだろう。そうすると飽き性の私のことだ。習得する前に「寒いし手も動きづらいしやめるわ」という事になるだろう。それは嫌だな。とにかく頑張ろう。とにかく仕事のある日も一日1時間は練習し、2ヶ月程で中級レベルをクリアした。中国・四国エリアの山口県まで旅をすることが出来た。上級コースの九州まで行かなくても満足だ。実際の私も西は高校の修学旅行で訪れた山口県までで、九州に足を踏み入れたことはない。(是非一度、行ってみたいものだが)中級コースはクリアできた。キーボードを見なくてもゆっくりなら打てるようになった。そして、それは私の少しばかりの自信につながった。やればできるのだ。