安心欲について、そしてダラダラ

 ブームの風になりたいをずっと聞いていた。今までもこの曲は知っていた。しかし、映像付きで聞くと違っていた。迫力がすごかった。楽器を叩きながらサンバのリズムに合わせて大勢の人で街を練り歩く。その時に何度も何度も「天国でもなく楽園でもなく・・・風になりたい」のフレーズを繰り返す。天国でもなく楽園でもなくの言葉が刺さる。この世は天国でもなく楽園でもないのだ。それを前提として生きていかなければいけないのだ。当たり前のことだが。それにしては不平不満の多いことか。
 
 この歌は全世界でヒットしたそうだ。曲のリズムが心地よいのものあるけれどこの歌詞に共感する人も多いのだろう。それも、この曲には「何もいいことがなかったこの街」というフレーズも出てくる。このフレーズにも共感する人も多いのか。
 やりきれない思い、皆それを抱えているのか。もやもやする。人生楽しまなければいけないのに。天国でもなく楽園でもなくこの言葉が自分の心に突き刺さる。むしゃくしゃする。ずいぶん酷い仕打ちにあってきたな。

 すべては過去だ。もやもやするときは散歩がいいらしい、散歩でもしようかな。

 サンバのリズム。神戸まつりで見た日伯友好協会のサンバを思い出した。演奏も踊りも迫力があった。本場仕込みだった。あの迫力に通じるものがあった。

生きること。苦しみの中から何かを見つけることが生きること。この5日間本当にダラダラ過ごした。やらなければならないこと、やりたいことを後回しにしてダラダラ過ごした。怠け者と言われようとこのだらだとしていることが好きなのだろうな。生きていること自体何のためなのかも分からない。長生きしたい、意味も分からない。ただ生きているのだ。意味などあるものか。自分の快になるものを引き寄せ、そうでないものを遠ざける、そんなゲームかもしれない。だらだらする。そのくせ、ユーチューブのなにおれに憧れたりする。だらだらする欲。チヤホヤされたい欲。ホッとしたい欲。まずはホッとしたい欲。安心欲、と言ってもいいものかな。

 安心欲。面白い言葉が出て来た。天国でもなく楽園でもない場所に生きてきた意義を見つけること。安心欲に対することを考える。少し面白い。しまった。これは非公開の方に載せるべきだった。