節約について思うこと

 最近は節約ブームだ。テレビでも ユーチューブでも人気の話題だ。私なりに節約について思うこと。節約とはお金をなるたけ使わずに生きること。それが私の中の漠然とした定義はそれだ。

 しかし、お金を使わないことは苦痛だ。お金で買える楽しみのなんと多いことか。お金について私がもやもやするのがそこだ。お金による快楽を我慢して貯金をする。そしてその貯金を自分の為に使おうとしたときに誰かに吸い取られていく。そんなことの繰り返しがやる気をなくしていく。

 

 しかし、いわゆる節約ユーチューバーの動画を見ていくうちに発想が変わってきた。節約の一番の利点はサバイバル能力なのだ。もし、無職になっても1か月10万円で過ごせる能力があれば10ヶ月過ごせるのだ。これが20万円かかる人なら5か月しか持たない。年金だってそう。年金になったらつつましくではつまらない。淡々と生きていく。その能力なのだ。どう思うと気が楽になる。もし貯金がつまらないことでなくなっても悔しい思いはするが、サバイバル能力は残る。そしてその能力は知恵といった形で誰かの役に立つ。自分が苦労して得た経験値は誰かの役に立つのだ。そう思うと少し楽にもちろん、自分がっ苦労して貯めたお金は自分の納得したお金に使いたいが。

 

 いろいろな動画を見てきた。一番、自分の感性に合うと思ったのが「なにおれ」さん。会社員として働くのが苦痛だからほかの努力をする。それが節約する動機でもある。お金をかけずとも人生は充実する。そこが原点かもしれない。現在は趣味は仕事と家庭菜園、料理など。まるで昭和の母親である。そうだ物心がついた頃から戦争が有ったあの頃の人たちはささやかだけれども安心して過ごせる毎日をどれだけいとおしんできたのか。そこが原点のような気がする。

 

 そうだ、まずはそこからだと思う。お金と時間を大事に使う。お金を使わずして自分の人生を充実させること。貯金額の自慢でもなく、我慢の自慢でない。まずはサバイバル能力を身に着けてそれを知りたい人に伝授するそれでいいと思う。

ぶらぶらと旅に出る

 一人旅をしてよかったところ。一人でプラプラと電車に乗って出かけるのは好きだ。イコカを持って行先も考えずにJRに乗り込む。何となく乗って乗りながら何をしようか、何を食べようか、考える。いわゆる当てもない旅だ。お金もあまりかけられない。3千円から5千円ぐらい。昔は本当にお金が阪急電車にばかり乗っていた。阪急なら神戸方面に出ても当時出ていた土日切符なら格安で行けた。チケット屋の自販機では往復で千円以下で買えた。それを買って例えば六甲山に登る。芦屋川で降り、風吹き岩を目指す。そして保久良神社を通過して岡本の駅にたどり着く。そして駅前でコーヒーを飲む。六甲山は好きだった。少し上ると海が見える。その気分が好きだった。

 

 神戸の街をプラプラするのも良い。三宮で下りて異人館や中華街にいく。なんだか気が和んだ。神戸の街も何回行っただろう。神戸はきれいな街だ。海にも山にも近い。戦前のヨーロッパ航路の有ったハイカラな街だ。そして阪神淡路大震災の悲しい歴史も持つ。

 コロナ自粛があってから行ってないな。神戸には何回ぐらい行っただろう。六甲山も含めて。苦しいことがあるたびに出かけていたような気がする。子供がバギーに乗っていた頃から。逃げるばかりだったんだろうか。でも一瞬でも気が晴れた。それでいいかもしれない。

 

エジプトに行きたい

 人生で一番行ってみたい国、それは小学生のころから50年近くたっても変わらない。私のあこがれの国、それはイギリスでもフランスでもアメリカでもない。行ってみたい国、それはエジプト。エジプト文明の遺跡を見てみたいのだ。ピラミッドにスフィンクス、ああ書いているだけで心が躍る。

 

 いつからエジプト文明に心を奪われたのかわからない。小学4年生のころ、考古学という学問があることを知った。そして古代文明も。掘っていくと土器などが出てそこからその時代の光景を巡らす。ワクワクした。もちろん、日本の縄文土器前方後円墳などにも魅力を感じたが、それ以上にエジプト文明は魅力的だった。何せ大きさが違う。なんだ、あのピラミッドやスフィンクスの大きさは。そしてミイラ。何千年前の肉体が保存されているという事実。ツタンカーメンの遺品や壁画の絢爛さ。父親に買ってもらった「ツタンカーメンの秘密」という発掘物語に心ときめかした。その頃の夢は考古学者だった。発掘調査という仕事につければどんなに魅力的だろうと思った。

 

 それから大学に行くこともなく私の夢はついえた。でも考古学は好きで、博物館でエジプト文明展があるたびに出かけた。本物の包帯でぐるぐる巻きになったミイラ、ガラスでできた宝飾品、エジプト展に行くたびにときめいた。

 

 エジプト文明を思うたびに心ときめく。でもついこの前まで一生行くことはないと思っていた。エジプトは砂漠の町である。そう灼熱の太陽が照り付ける気温の高い町である。当方、かなり重症の自律神経失調症である。体力がないのだ。この体力で灼熱の土地に行くことは無理だとあきらめていた。

 しかし、朗報が舞い降りた。エジプトは砂漠地帯だが赤道直下ではない。四季があるのである。11月ごろに行けば気温は日本の夏レベルだという。それならば体力のない私にも行けるのではないか。そして私の体力のほうもだんだん回復してきた。いけるかも。あとは金銭面。格安ツアーなら30万円からある。お小遣いを含めて50万円。絶対、、無理ではない。ということは絶対行ってやる。

 

 目標は70歳。月々三千円貯めると可能なのである。無駄遣いなどしてられるか。意地でも行ってやる。考古学者の夢は破れても本物のピラミッドを見たい。その夢だけは残っている

2022年を振り返って

 2022年は物欲にまみれた年だった。とにかく欲しいものを買う。あと3年もすれば還暦である。少しばかり家の中も整えたかった。電化製品やワゴン、カーテンなどの生活用品。洋服、眼鏡、カバンなどの身に着けるもの。躊躇するなら買うを繰り返した。

 

 羅列するときりがない。タブレット型パソコンも買った。前年度に比べて50万円は使った。買うときに躊躇や罪悪感がないのは気持ちがいい。そして頭の中は常に「次は何を買おうかな」ということばかりだ。2階のこたつはどれにしようか、こたつを買えば、食洗機をどれにするか、その次はタブレット型パソコン、トレンチコートなどなど。

 

 根っからの貧乏性な私は、買うことに罪悪感を感じるタイプだ。物心ついたころから上の兄弟の妬みがすごかったのもあるかもしれない。私が少しでもいいものを持っていればつぶしまくるのである。おもちゃに財布、つぶされたものは数知れず。そして30分でも1時間でもずるいずるいとわめき倒す。あれは異常な世界だったな。親もだんだん買ってくれなくなるし。本当になんだか所有欲が無くなる体験だった。

 

 でもおととしに父が亡くなった。母も早くに亡くなっている。もう煩わしい兄弟に合うこともない。向こうも私の態度に怒っている節があるようだが、まあいい。とにかくストッパーが外れたように買いまくった。それも今まで買う基準が1番安いものだった。還暦近くになっても子供の頃がよみがえる。深層心理とは恐ろしいものだ。いかにお金がかかっていませんかをアピールする買い物。なんでこんな奴隷根性が抜けきれなかったのだろう。我ながら情けない。

 父のことも好きだとは言い切れなかった2018年の北大阪大震災と大型台風とつづけさまに死に直面するような災害にあった時の日記に一言「一番捨てたいのは親兄弟」なぜこんな一文が記してあったのかわからない。遺書がわりとすれば、どれだけ彼らに苦しめられてきたのかと思う。そして1周忌以後彼らに会ってないしこれからも会う気はない。

 

 やれやれ、ネガティブおばさんの愚痴が始まった。で、建立した名前に長男の名前の書かれた両親の入る墓の費用に4等分50万円しっかり払わされて、それっきり。まあ、そういう奴らだ。今までのことを思い出してもはらわたが煮えくり返る。

 

 本題戻る。とにかく、選択理由が安いもでもなく、一番欲しいものにシフトした。まず、こたつ。最初はリサイクルショップでよいかと思って店をのぞいたのだがなかったので若い子向けの家具や生活雑貨を売っている店で15000円のおしゃれなデザインのこたつを買った。この時は「リサイクルショップで買ったら5000円ほどで済んだのに」との罪悪感があった。どれだけトラウマやねん。でも、それだけいじめられたんだ。漫画のアサリちゃんといいとこ勝負だ。でも、めっちゃ欲しものを買う快感は私の心に火をつけた。そして前述したように怒涛の買い物が始まった。

 

 そして2022年。今までになくストレスフリーな年だった。旅先のおみくじにも枯れ木も春に花が咲くようにあなたの人生も少しずつ良くなるという内容が書かれていた。本当にそうなりつつある。最低限、持ち物に関しては、そして2023年は実生活に関しても枯れ木からの脱出と生きたいところだ。

2022に買ったもの。食洗機。8万円

 2022年はともかく、モノを買った。58年の人生の中で一番、モノを買ったと言っても良いだろう。それについて、使いこごちなどをメモっていきたい。

 

 まず、台所から検証したい。

 一番、高価で欲しかったもの。食洗機である。現代の三種の神器の一つである。欲しかった。本当に欲しかった。出始めの頃は10万円以上する高値の花だったが、段々、値段も下がり始め3万円台のものも見かけられるようになった。手の届く値段である。ネットでいろいろ探した。ただ、問題があった。我が家の台所は築50年以上である。まだ、電子レンジや湯沸かしポットも普及していない頃の作りである。狭くてしかもコンセントがあまりない。お金が入りました。はい購入というわけにはいかなかった。いろいろと模索した。

 その時に神が降り立った。というのは大げさだが、いい塩梅に食洗機の雄、パナソニックが新型タイプを売り出した。4人家族の食器が入るスリム型食洗機だ。今まで置くところがなくて困っていた台所にも設置できますと。それも給水型とタンク方式の二つの型が売り出されている。値段はもちろん、それなりにする。でも10万円はしない買うとしたらこれだと思った。ただ根っからの貧乏性の貧乏性で買うのには躊躇した。

 そんな時、2度目の神が舞い降りた。今度の神様は悪魔の着ぐるみを着た神である。スライサーで指を切ったのである。スライサーで指を切った人にはわかると思うが、痛みといえば包丁どころではない。ほんの少しとはいえ、ほんのほんの少しとはいえ、肉の一部がもぎ取れるのである。本気で痛かった。そして大量の出血。物が当たるたびに激痛が走る。食器洗いなどもっての外である。それなのに同居人は代わりに食器を洗うということはしてくれなかった。青い使い捨てのゴム手袋を渡してくれただけだった。そして私はそのゴム手袋をつけて痛みに耐えながらお皿洗いをした。そしてお茶碗を洗うたびに絆創膏を張っていたのに関わらずそのゴム手袋の中は血で真っ赤になっている。なんだか、ひどくみじめな気持ちになった。そして恨めしい気持ちになった。こんな気持ちになるぐらいなら買うぞ、やっと踏ん切りがついた。

 それから関西人御用達の上新電機に買いに行った。平日の昼間に行ったこともあり、店内は客もまばらで定員さんも丁寧に説明してくれた。スリムとはいえ、実物を見ると大きかった。スリムでないもう少し安い他社製品もあったがとても我が家には置けない。やはり、最初に決めていたものにした。

 そしてウクライナ情勢もあり、納期に時間がかかるなどの説明を受けた後、購入した。

 

 我が家に来てから故障したりいろいろあったが、すごく快適である。手間も省けたし、今までとれなかった茶渋やガラス汚れもスッキリした。そして洗いあがった後の食器を触った時の感触。まるで焼き立てパンのようである。

 

 食洗機にかかった費用。夫が給水栓の工事をしてくれたので工事費はタダ。本体と設置台プラス消費税で8万円ぐらい。10年使うとして電気代込みで月々1000円ぐらいの出費だが快適さはたまらない。まさしく三種の神器である。

食洗機を買った

 今年買ってよかったもの。今年はいろいろとものを買ったが、絶対に必要ではなく、なおかつ値段の高いもとして食洗機を挙げたい。いまやルンバ、乾燥機付きドラム式洗濯機とともに家電3種の神機と呼ばれているものだ。

 

 ずいぶん前から欲しかった。でも値段も高いし、狭い流し台には置くところがない。ご飯を食べた後の片付けから解放されたらどんなに楽だろう。ずっと思い続けてきた。ようやく、今年になって買うことが出来た。パナソニックがスリムな食洗器を去年の暮れに出したのだ。今までおけなかった台所にも置けると宣伝している。

 さっそく、家電店まで足を運んだ。スリムだといっても、実物を見ると結構大きかった。でもほかのメーカーのものを見るともっと大きい。我が家はこれ一択だと思った。

 

 使用感である。食洗機はつぶれやすいと思うので、すべて水洗いしてから入れる。もともと台所には節水ゴマをつけていたので世の中でいわれる水道代の節約にはならなかった。そしてお湯を使っていなかったので、たぶん電気代は上がるだろうな。乾燥機能に入れば止めても良いらしいから、それで少し節約。食器も水洗いしているので満杯になるまで動かさない。音は最初はうるさいと思った。でも最近は慣れた。動かす時間はだいたい6時半、騒音が気にならない時間だと思う。場所的にはスリムだといってもやはり大きい。少しガス台まではみ出したので2口コンロのうち1口しか使っていない。でもあまり不自由はない。あえて言えばコーヒーを沸かすときのポットが欲しいことか。

 

 思いもかけず良かったこと。今までこびりついていた茶渋のような汚れがすっきり落ちたことである。ガラスコップのくすみもすっきり落ちた。洗い立ての食器がまるで出来上がったばかりの焼きたてパンのようにぬくぬくしていて気持ちがいい。

 反対に少しがっかりしたこと。すべての洗い物が無くなる訳ではないのだ。お鍋やボウルなどの調理用具やこまごまとしたコップ類は自分で洗わなくてはいけない。ご飯を食べる前にこれらをいかに洗っておくようにするのかが課題だな。

 

 とにかく面倒なことが少し減ってよかった。時短というより気分的に楽になったのがうれしい。思い切って買ってよかった。

師走にいろいろ思うこと

 気がつけば今年も残すところわずかになった。この1年を振り返る時期に差し掛かったのかと思う。はてなブログのお題。今年買ってよかったもの

 

 今年は、結婚して35年たつが一番、お金も量も使ったと思う。何やらこれやら50万円は使ったと思う。洋服など身の回りの物を含めて。今までその時にどうしても欲しいものしか買わない方針でいた。というより、経済的に最低生活必需品しか買えなかったのだ。が、ありがたいことに夫の年金はめでたく70歳まで繰り下げることが出来た。そして現在もフルタイムで働いてくれている。もう一つは節約系ユーチューブを見て老後の算段もたった。大阪という土地柄、格安家賃のアパートがごろごろしている。それに安くて栄養のある食生活を見に付けることが出来れば食費も最悪7500円まで下げられる。洋服と身だしなみは普段の服で5000円。小遣いが2500円、合計15000円、光熱費は10000円。予備費が10000円。貯金が10000円すべて合わせれば65000円で済むのだ。もちろん、最悪であってまあまあな生活を考えれば家賃が、45000円、食費が外食込みで15000円。光熱費、通信費込みで20000円。身の回りと洋服代で10000円。お小遣いと交際費で20000円。予備費が10000円、貯金が10000円の合計、13万円。ちょうど倍かかるわけだ。6万5千円かける12か月は78万円。12年過ごすと1千万円の差だ。恐るべし。

 

 サバイバルゲームのように生暮れてきれば今のままの年金で生活できる。まあまあな生活をしようと思えば70歳まで繰り下げしなければ。そうすれば13万円に到達できる。まあまあな暮らしをしようと思えば70歳まで頑張らなければ。そして最悪65歳までだとしても生活できるように節約術を身に付けなければ。

 

 老後のことを考えた。基本的な考えはこれ。要するにまあまあ安泰。で、いろいろなものを買ったのだ。話が飛んだ。暮れはいろいろ思うのだ。