2022に買ったもの。食洗機。8万円

 2022年はともかく、モノを買った。58年の人生の中で一番、モノを買ったと言っても良いだろう。それについて、使いこごちなどをメモっていきたい。

 

 まず、台所から検証したい。

 一番、高価で欲しかったもの。食洗機である。現代の三種の神器の一つである。欲しかった。本当に欲しかった。出始めの頃は10万円以上する高値の花だったが、段々、値段も下がり始め3万円台のものも見かけられるようになった。手の届く値段である。ネットでいろいろ探した。ただ、問題があった。我が家の台所は築50年以上である。まだ、電子レンジや湯沸かしポットも普及していない頃の作りである。狭くてしかもコンセントがあまりない。お金が入りました。はい購入というわけにはいかなかった。いろいろと模索した。

 その時に神が降り立った。というのは大げさだが、いい塩梅に食洗機の雄、パナソニックが新型タイプを売り出した。4人家族の食器が入るスリム型食洗機だ。今まで置くところがなくて困っていた台所にも設置できますと。それも給水型とタンク方式の二つの型が売り出されている。値段はもちろん、それなりにする。でも10万円はしない買うとしたらこれだと思った。ただ根っからの貧乏性の貧乏性で買うのには躊躇した。

 そんな時、2度目の神が舞い降りた。今度の神様は悪魔の着ぐるみを着た神である。スライサーで指を切ったのである。スライサーで指を切った人にはわかると思うが、痛みといえば包丁どころではない。ほんの少しとはいえ、ほんのほんの少しとはいえ、肉の一部がもぎ取れるのである。本気で痛かった。そして大量の出血。物が当たるたびに激痛が走る。食器洗いなどもっての外である。それなのに同居人は代わりに食器を洗うということはしてくれなかった。青い使い捨てのゴム手袋を渡してくれただけだった。そして私はそのゴム手袋をつけて痛みに耐えながらお皿洗いをした。そしてお茶碗を洗うたびに絆創膏を張っていたのに関わらずそのゴム手袋の中は血で真っ赤になっている。なんだか、ひどくみじめな気持ちになった。そして恨めしい気持ちになった。こんな気持ちになるぐらいなら買うぞ、やっと踏ん切りがついた。

 それから関西人御用達の上新電機に買いに行った。平日の昼間に行ったこともあり、店内は客もまばらで定員さんも丁寧に説明してくれた。スリムとはいえ、実物を見ると大きかった。スリムでないもう少し安い他社製品もあったがとても我が家には置けない。やはり、最初に決めていたものにした。

 そしてウクライナ情勢もあり、納期に時間がかかるなどの説明を受けた後、購入した。

 

 我が家に来てから故障したりいろいろあったが、すごく快適である。手間も省けたし、今までとれなかった茶渋やガラス汚れもスッキリした。そして洗いあがった後の食器を触った時の感触。まるで焼き立てパンのようである。

 

 食洗機にかかった費用。夫が給水栓の工事をしてくれたので工事費はタダ。本体と設置台プラス消費税で8万円ぐらい。10年使うとして電気代込みで月々1000円ぐらいの出費だが快適さはたまらない。まさしく三種の神器である。