ふるさとは

 どんな街に住みたい?  その答えはその時によって違うと思う。便利なところ、自然がいっぱいあるところ、歴史がある街。海の近くの街。

 そして、よくある答えとして生まれ育った街。人間関係に疲れてくるとああ故郷に帰りたいと思う。私も最近、色々、嫌な事があって小学生時代を過ごした街に帰りたいと思った。これといった特徴もない。農村の片隅にできた建売住宅に住んでいた。ゆったりとしたところだった。ネットで中古の建売住宅を調べてみる。一千万円もしない。手が届く値段だ。

 でもふるさとは遠きにありて思うもの。また明日もむなしさを感じながらやり過ごすしかない。