圧力鍋料理のお気に入り

  昨日、黒豆を炊いた。前日から豆を水に浸し、大匙2杯程度の砂糖を入れて、圧力鍋で2分程度加圧。ふっくらと豆が炊けた。どんぶりに一杯ぐらいの量だ。甘味は少し少なかったが本来の豆臭さが残り、それもそれなりにおいしかった。おやつ代わりに食べていたらその日のうちに食べてしまった。食欲コントロールダイエットをしているのに食欲は衰えず。おやつではないし、という言い訳。あくまでも緩くだ。

 

 圧力鍋を買ってから4年たつ。北大阪地震の年だ。昔から便利な鍋として興味があって欲しかった。しかし自分に使いこなせるか自信がなかった。使いこなせなかったら無用の長物だ。評判の良いアサヒ軽金属のものは2万円以上する。高価な買い物である。

 でも圧力鍋というもの一度使ってみたい、気持ちは抑えられない。まずは近所で三千円の安価なものを買った。ちょうどそうめんをゆでたり、結婚当初から30年以上使いこなしていたお鍋に穴が開いて使えなくなっていたところであった。普通にお鍋を買い替えても千円ぐらいする。そして圧力鍋としての機能を使いこなせなくても普通の鍋として使えばよい。そう思って購入した。アルミ製の軽くて小ぶりの鍋である。

 

 買ってから、早速説明書をじっくり読む。扱い方によって爆発する可能性がある、ということを聞いていたからだ。暑い中身が出てきて大やけど、という話を聞いたことがある。昔、およみがえる。味噌汁の入った鍋をひっくり返して太ももにやけどを負った恐ろしさがよみがえる。そんな事態は断じて避けたい。少し細かい字だったが丁寧に読んだ。

 中身が飛び出す理由。それは十分に冷えてない状態で無理やりこじ開けた時だ。この状態を引き起こさないために火をおろしてから20分以上待つこと。また火をおろしてからの加圧状態で調理が進むため、その間は待っていること。思ったよりも扱いが簡単でほっとした。

 

 最初はブックオフで本を買ってみたりした。会社で圧力鍋で使いこなしている人がいたので聞いてみた。おすすめはジャガイモ。大きいものなら半分。小さいものなら一個丸ごと皮のまま鍋に入れ、1cmぐらいの水を入れ圧がかかってきたら弱火で1分間、火をかけてそれから火を消して20分たってからふたを開ける。するとふかふかのふかし芋ができるとのこと。お手軽でおいしくておすすめだと言われた。

 私はコロッケを作るときの芋はふかしたものを使っていた。その方が茹でてこふき芋にしたものより断然おいしい。また大量のジャガイモを使うためにちまちまこふき芋を作っていられないということもある。わざわざ義母にもらった昔ながらの蒸し器を使って作っていたのだ。おいしいが時間がかかるのが難点だった。それがお鍋のお守りが1分で済むとは朗報である。

 さっそく試してみた。本当に1分でほくほくのふかし芋が出来た。蒸し器で作るよりもおいしいかもしれない。長年の憧れの圧力鍋を買ったかいがあったと思った。今でもポテトサラダを作る時など本当に重宝している。

 あとカレー作り。玉ねぎが圧力鍋で煮込むと本当にトロトロになり影も形もなくなってしまいルーと同化するのだ。こうなるとルーに玉ねぎの甘味が入り込み今までのカレーが食べれなくなるといってもいいぐらいおいしくなる。カレーのルーは市販の固形ルーのままだが。人参も柔らかくなる。歯ごたえが欲しいのでしめじを加えるとますます味に深みが出た。我が家はルーを入れた後、ケチャップとウスターソースで味を整える。お気に入りの味だ。

 それから、おぜんざい。小豆は大豆などと違って一晩、水につけなくてもざっと洗っただけで使える。だから思い立ったが吉日、小豆を洗って砂糖と塩とお水を入れて圧力鍋に火をかけて2,3分加圧、火を止めて20分。その間にお餅を焼いてなんと1時間もかけずにおぜんざいが食べられる。しかも自分好みの味で、小豆とお餅の買い置きをしておけばリーズナブルに食べたいときに食べられる。これもお気に入りの使い方だ。

 

 圧力鍋買ってよかったベストスリーを挙げるとしたらこの3つだと思う。この良さを知ればもう圧力鍋のない世界には戻れないと思う。それほどのお気に入りだ。まだまだアサヒ軽金属からもらった料理本に載っている料理で試していないものもある。余裕のある時に試していろいろレパートリーを増やしたい。