急須で入れるお茶お茶

 昨日、急須が届いた。常滑焼のものだ。前から生協のカタログに載っていてほしいと思っていたものだ。こげ茶色の光沢が美しい。思ったより少し小ぶりだった。大き目の湯飲みなら一人分だ。でも眺めているだけで美しい。
 急須が欲しかった。家にも娘が一人暮らしの時に使っていた急須があるが、茶こしがついていない。お茶の葉が詰まったり、反対に湯飲みに入ったり、とにかく使いにくい。茶こしを買えば済む話なのだが百均ショップでは見つからなかった。

 

 最近、気まぐれで普通のお茶を買った。今まで便利なティパックを使っていたのだがちょっと、昔ながらに急須でお茶の葉が開くのを見たかったのだ。生協で玄米茶を買った。300円ぐらいだったと思う。それを飲んでみるとおいしかった。炒った玄米の香りが香ばしくて味もおいしかった。子供の頃によく飲んでいた味だ。家族にも好評だった。この玄米茶を飲むべくして急須を買ったのだ。

 

 お茶をゆっくり飲む。こんな時間も必要かなと思う。そういえば昔、お茶の名産地の静岡生まれの俳優の加藤剛さんがお茶にまつわるエッセイを書いていた。ゆっくりお茶を味わう時間が素敵だ。みたいな内容だった気がする。

 

 昨晩、さっそく届いたばかりの急須を使った。ゆるりゆるりと急須を揺らす。お茶の葉が開く感じがする。心地のいい感覚だった。