情報弱者、それ私のことです

世の中には、情弱という言葉があるそうです。情報弱者の略です。パソコンを使えずそれによって当然受けるべき恩恵を取り逃がす人といったニュアンスでしょうか。まさしく私とその夫です。だいたい我が家には約1年前までパソコンがなかったのです。もちろん、結婚して家を出ていった娘たちは自分のパソコンを持っていたようですが。

夫は、まるで興味なし。私といえば、機械音痴の権化。不器用のかたまり。覚えの悪さは天下一品。『パソコンなんて10万円以上もするし、どうせ使いこなせないだけ、お金の無駄になるだけ』な訳で、持たない選択をしたのです。

しかし、時代は、そんな吞気な考えを許してはくれなかった。コロナです。コロナは、治療方法もないままに、あっという間に大勢の人を死に追いやり、そして世の中の動きを止めてしまいました。テレビでは、感染予防対策の徹底、そうしなければ事態は収束しないと、専門家が口々に話す。

そして出てきたオンライン化という言葉。人と人との接触を避けるために、学校の授業にせよ、職場の会議にせよ、パソコンで済ませることは、パソコンで済まそうという動きです。役所の手続きも、家でパソコンでしてください、の流れ。『私、苦手です』で

はダメだな、出来る出来ないは、ともかく努力はしなければと思いました。

でも、まずパソコンを購入しなければなりません。お高いしなあ、と思ったところ願いは通ずです。夫が、会社の同僚から、ほぼ新品のノートパソコンを譲り受けてきました。2019年の10月のことです。ここから私たち夫婦のオンライン社会へのチャレンジが、始まりました。次に続く…