食器洗浄乾燥機を買いに行く

 食器洗浄乾燥機をついに買いました。念願である。何年欲しいと願ったことか。欲しい、欲しいと思いつつ変えなかった理由。それはまず値段のこと。昔は10万円以上した。これは日々その日暮らしの家計では全くの無理な話である。
 それから安い商品も出た。パナソニックのプチというシリーズだ。お値段は3万円台。これなら無理すれば買える値段だ。でも買わなかった。大きさ的にもプチというぐらいだから、小さい。洗いかごぐらいの大きさだ。寸法も図った。おけないこともない。この時は思い切って買おうと思った。
 でも、あきらめた。場所的にはいける。しかし、ガス台の掃除をするときに拭き掃除ができないことに気が付いた。ガスレンジを置くところがない。色々考えてあきらめた。
 
 だが昨年の冬に画期的な商品が発売された。パナソニックから、29センチの奥行のスリムタイプ。扉も下から上にあげるタイプ。そして給水式でもタンク式でも使えるというものだ。これぞ私が欲しいと思っていたものではないか。「今まで置けなかった台所にも置くことができるようになりました」の宣伝文句。

 欲しいと思った。これしかないと思った。ただ今度はお値段である。8万円するのである。これってわが家の全ての電化製品より高いのである。クーラーは工事費、前に使っていたクーラーのリサイクル料も込みで総額が7万円ちょい。前回の一人10万円のコロナ給付金の中から思い切って買った、節水型、静音機能の洗濯機でも7万円ぐらいだったと思う。冷蔵庫も子供が一人暮らしの時に使っていたものを使っている。買っても4万円ぐらいの一人暮らし用のものだ。

 要するに電化製品にはお金をかけない我が家での8万円。これは大きい買い物である。でも、これだけ自分の欲しい条件を満たすものあるまい。買おうと強く思った。

 そして買った。この前友人と電話でしゃべった時に「まだ買ってなかったの」の言葉が決め手になった。この人は食器洗浄乾燥機の愛好家である。常に良さを私に話していた。買うぞ。そして私は夫とジョーシンに向かった。